住んでいる北海道にもやっと春がやってきました。
桜も咲き始め、木々の芽がほやほやと芽吹き、子どもたちも朝から元気全開です。
我が家は来週に向けての引っ越し作業で、パタパタと動きまわっております。
すぐ近所に引っ越しなので、なるべく自力でやろうとGW中から荷造りをして運んだりしているのですが、8年間溜めた物に溢れ、軽く目まい・・・。
思い切って、いろんなものを処分しています。
大好きな小説も、ここ数年の育児生活の中で、開かれることのもなかったものもたくさん。
過去の数回の引っ越しについてきた本たちも、今回はすっと処分することができました。
8年前、北海道に来てすぐの頃は、上の子がまだ一歳になったばかり。知り合いは義理の母のみ、体調も思わしくなく、雪道も運転できず、なのにどこに行くにも車を使わないと行動できなくて、あまりの環境の違いにとまどい、そのうっぷんは夫に向かい・・・。と負のスパイラルにはまっていたような・・・。
同じ頃に、やっぱり東京から地方に越していった友人に、「○○ちゃ〜ん・・・・もうだめ〜。」と開口一番泣きついたこともありましたっけ。
彼女も同じ年の子を育てながら、知らない土地で頑張っていました。
彼女はただただ電話口の向こうで「うん、うん。」とうなずいてくれていました。
そして、「とりあえず、今できることをみつめて、一歩踏み出そうよ。」と教えてくれました。
当時の孤独感、焦燥感、もろもろのやりきれない感情は、きっと多くの子育て中の母が経験する出来事なのかもしれません。
視点が過去や未来に向かって足元がぐらぐらだった私。
「今、できること」「今、本当に必要なこと」「今、この時間を大事にしていくこと」
それらをみつめていく作業は、とても難しく根気のいることでしたが、その時間があったから、ヨガに出会うこともできました。
今回の引っ越し作業も、以前はとても大切と感じていたものが、実はただ執着していただけだったり、意外なものが手放せなかったり、現在の私の心の中を見ているようでした。
でも8年前の引っ越しの時よりは、潔くできたかな・・・。
今の生活がどれだけ充実できるか。その点を軸に作業をすすめています。
私たち家族にとっては、3回目の新居。
子どもたちも少し大きくなって、記憶にずっと残る家。
毎日にぎやかに、いろんな物語がうまれるんだろうな・・。